元女子プロ社長奮闘記−第3話−夢
『ママ、あたし女子プロレスラーになる!』
『はいはい、分かりましたよ』
『本当だってばっ』
『はいはい、今忙しいから後でね』
本気にされてない…。
てゆうか、当たり前か。
たかが小学生が思いつきで突然言い出す夢なんて
男の子がサッカー選手だの、パイロットだのになりたい!って言い出すのと変わんないもんね。
でも、あたしは本気だった。
本気でコレ、絶対やりたいって思ってた。
小さい頃から超負けず嫌い。
男の子とは毎日喧嘩三昧。
七歳から自主的に空手を習っていた。
『強くなりたい』そんな思いが常に心のどこかにあった。
あたしのやりたい事が、このリングには全部詰まってる。
あのグルグル回る光の中へ…あのリングの中へ入ってみたい!
その日、その瞬間から私の生活全てを『女子プロレス』が支配した。